決して迎合せず、本音でぶつかり合う。真の優しさは厳しさの中に。

社員番号001番として、立ち上げ期からセルプロモートを支え続けている五十嵐さん。現在は、部長としてタレント&ブランディングマネージメント(タレマネ)部を率いる存在です。新卒ではOA機器の商社で営業のキャリアを積み、2015年から当社にジョイン。HR事業部やSI事業部、旧人事部(現:タレマネ)を経験するなど各部署の礎を築き上げてきました。今回は、黎明期からセルプロモートを知る五十嵐さんに当時の逸話やエンジニアに対する想い、信条を語ってもらいました。

二度と戻りたくはない。でもスリリングに疾走したあの頃。

──「社員0人」という時期に入社されたきっかけや、エピソードを教えてください。

前の職場でお世話になった、尊敬する上司からの推薦がきっかけです。その上司は当社の林代表と幼なじみで、「セルプロモートという会社が営業職を募集しているから、すぐに会いに行ってこい!」と。そこで、勤めていた会社を退職し、渋谷の本社に向かったのです。ところが「今、来ました」と林代表に電話したところ、なんと「これからアポが入っているので、会うのは難しい」と面接を断られた……というのが、当社との出会いのエピソードになります(笑)。

衝撃的なスタートではありましたが、それ以前から林代表とはプライベートな飲み会などを通じてご縁があり、「この人と一緒にいるだけでこんなに楽しいなら、仕事をしていても楽しいだろうな」と、人としての魅力を感じていました。

──立ち上げ期から支えてきた五十嵐さんだからこそ知る、当時の逸話はありますか?

最初は求人広告の営業を担当していのですが、入社2日目にして「自分の席を失った」ということがありました。初日に「さあ、テレアポを頑張るぞ!」と集中して架電に取り組んでいたところ、周りのエンジニアから「五十嵐さんの声が大きすぎて、業務に集中できません」という声が出てしまいました(笑)。

そこで、林代表に「スペースを借りたので、明日から五十嵐のオフィスはここです!」と別の場所で働くように宣言されたのです。正式なオフィスというよりは、周りにもいろいろな人が存在する部屋の1席をレンタルし、個人携帯で「ひたすらアポを取りまくる」という状況でしたが、不思議とオフィスで架電するよりも商談に発展するケースは多かったですね。

さらに企業へ訪問するにしても名刺がなかったので、それまで使ったことがなかったPhotoshopを使って名刺をデザインから制作することもありました。ちなみにその後、オフィスに戻ることができたのですが、席は相変わらずないままだったので、地面で働いたり、デスク2つをつなぎ合わせたスペースで、パソコンが傾くなか働いたりしていました(笑)。大変さももちろんありましたが、今となってはすべて創業当時の良い想い出です。

──まさに「ベンチャー企業!」というスタートですね。当時を振り返り、正直な感想を教えてください。

しんどいことや辛いことも多かったのですが、同じくらいやりがいや楽しさに満ち溢れていました。かといって、「あの頃に戻りたいですか?」と聞かれたら、戻りたくはないですね(笑)。

やりがいとしては、自分の売上が経営に直結するのを肌で感じていたので、大きな達成感がありましたね。入社して2年間くらいは土日も出社して働くほど、仕事に打ち込んでいた記憶があります。数字が足りていない事業部の数字をつくるために、さまざまな事業部を横断してサポートに周ることもありました。

エンジニアのために、今後はさらに一歩踏み込んでいく。

──タレマネの部長の業務内容を教えてください。

SI事業はエンジニアの母数が多いほど売上が拡大するビジネス領域なので、エンジニアの採用業務をメインに据え、力を注いでいます。あとは、全社員の評価をまとめたり、福利厚生のルールを整備したりなど労務関連の制度構築や現在も営業のサポートをしています。また、エンジニアとの1on1も月40名実施していますね。もちろんタレマネのメンバーに対するマネジメントも重要なミッションであり、今は現場と管理職を兼ねたプレイングマネージャーの役割を担っています。

──メンバーに対するマネジメント方針で、心がけていることはなんですか?

まずは、エンジニアの意見をしっかりと吸い上げられるようになり、キャリアに関するヒアリングも丁寧にしてくれているので、「本当に頑張ってくれている」と、うれしい気持ちです。ただ、さらに上のフェーズを目指すために、「もう一歩踏み込んだコミュニケーション」が必要だとも感じています。

ちょっと厳しいことを言うと「エンジニアの要求を受け入れること」と「優しさ」はまったく別物です。本気でエンジニアのキャリアに向き合うなら、ときには耳が痛くなることも伝える必要があります。その匙加減についてはこれからの課題であり、私も全力で教えていくつもりです。

──普段、エンジニアとどのように接していますか?

私はエンジニアと腹を割って話をするタイプなので、お互いの考えを伝えあってすりあわせしていく時間を大切にしています。ときにはエンジニアにとって耳の痛くなるようなことを伝える場合もありますが、これまでの経験から、本音をぶつけあった方が納得して長く働いてもらえる傾向があります。

エピソードとしては、あるエンジニアから「開発現場だけではなく、設計フェーズやPLのポジションになりたい。だから、案件を変えて欲しい」という要望が出ました。それに対して「個人での勉強やどのような努力をしているか」「上流工程を目指す気持ちを現場で伝えているか」を確認したのです。

もちろん案件を変更して、環境やポジションを変えることはエンジニアとしてのキャリアや成長につながる場合も多くあります。しかし、どの現場に配属されたとしても「その場所で成長するために何ができるかを考え、行動できる人」が活躍しているのも事実です。ヒアリングや提案を繰り返してすりあわせた結果、そのエンジニアは最終的に現状の案件で成長できる点を考え、自分のキャリアを磨くことの重要性を理解してくれました。

本気でスキルアップするには、成長痛は必須条件

──エンジニアとの1on1で心掛けていることは何ですか?

先ほどの「本音をぶつけ合い、決して迎合しない」という点と、「問題を先送りにしないこと」です。その場での解決が難しい場合であっても、未来像を描いて意識してもらいます。あと「1on1での目的をもったうえで望む」ことも意識していますね。例えば「勤怠管理のルール」の認識が曖昧なエンジニアに対しては、「絶対この時間で理解してもらう」ことをゴールとして設定しています。

──タレマネのメンバーと、エンジニアの「緩衝材」も担っていると聞いています。

私の場合は、SI事業部の営業もタレマネも経験したおかげで、クライアントの事情もエンジニアの気持ちも理解できます。ただ、どうしてもタレマネと営業のメンバー間で「乖離」が起こってしまうケースがあります。そこで双方の立場をわかっている私が間に入り、潤滑油になるケースはありますね。私が入社した頃は「個」が強い社風でしたが、拡大とともに仕組み化が進み、「組織」として対応する企業へと成長してきたことをしみじみと感じます。

──タレマネの部長として、エンジニアとともに成し遂げたい未来や目標を教えてください。

「エンジニアの望むキャリアを叶える」のが目標です。それは決して「エンジニアの言うことを丸呑みする」ことではありません。ITはこれからも発展を続けるでしょうし、それを支えるエンジニアは必要とされ続けるでしょう。一方で、テクノロジーの進化に伴い「求められたソースコードを書くだけ」といったエンジニアは淘汰されていく時代が来るとも感じています。そんな未来を迎えたときに、「土台の立案段階から参画できる」ようなエンジニアになって欲しいのです。そうした目標に達するには、営業とタレマネ、そしてエンジニア自身の3者が「自分を高める努力」が不可欠だと考えています。

──「嫌われることを厭わない」という、本質的な優しさの源泉は何でしょうか?

これは会社とは一切関係なく、個人的な信条なのですが単純に「人が好き」というのが根本にあります。さらに個人的な価値観として「人生で関わる人間は限られているので、せっかくご縁があった人には幸せになって欲しい」という気持ちが強いです。何でも言うことを聞いて「甘やかす」ことは、実は楽なんです。でも、個々の能力を伸ばすための指摘やアドバイスは伝える側にも勇気が入りますし、当人にとって痛みも伴うでしょう。しかし、それを経て人間は成長すると信じています。自分が関わった人が成長する姿を見られたときは、非常にうれしい気持ちになりますね。


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