フリーランスエンジニア必見!職務経歴書を上手く書く秘訣とは

フリーランスエンジニアとして働く中で、職務経歴書を作成する機会は少ないのではないでしょうか。 就職時にのみ必要となりそうな職務経歴書も、クライアントによってはフリーランスエンジニアに対しても職務経歴書の提出を求めるケースも珍しくありません。そのため、しっかりとした書き方を押さえておくことが大切です。 この記事では、フリーランスの方に向けた職務経歴書の書き方を紹介します。


この記事は約7分で読み終わります。

フリーランスはどんなときに職務経歴書を求められるの?

転職活動では職務経歴書の提出を求められるケースが一般的です。しかし、フリーランスとして企業と契約を結ぶ際にも職務経歴書の提出が求められることもあります。ここでは、フリーランスがどのような場面で、職務経歴書が必要となるのか解説します。

業務請負契約を結ぶ場合

業務請負契約を結ぶ際に、履歴書と合わせて職務経歴書の提出を求める企業もあります。特に大手企業や公的機関と業務請負契約を結ぶ際には、職務経歴書の提出を指示されることが多い傾向です。

副業として企業と雇用契約を結ぶ場合

本業はフリーランスでも、パートやアルバイトなどで副業する場合も必要です。副業であっても、企業と雇用契約を結ぶ場合は職務経歴書の提出を求められることが通例だと認識しておきましょう。

フリーランスから企業へ就職する場合

フリーランスを辞めて企業へ就職する場合、一般的な転職活動と同様に採用選考を受けます。そのため、応募書類として履歴書と合わせて職務経歴書の提出を求められます。

エージェントサービスに登録する場合

エージェントサービスに登録する際、履歴書とあわせて職務経歴書の提出を求められるケースも一般的です。エージェントサービスは、登録者のスキルやキャリアに沿った案件をクライアントに紹介しなくてはいけないためです。

特に月単位や年単位の継続案件を発注するクライアントは、信頼できる人に仕事をお願いしたいと考えています。ミスマッチを防ぐためにも人材の情報を少しでも多く入手しなくてはいけないのです。

フリーランスエンジニアのエージェントサービスについて、もっと詳しく知りたい方は、セルプロフリーランスへお問い合せください。

採用者がフリーランスの職務経歴書で見るポイントとは

訴求力の高い職務経歴書を作成するためには、採用者が職務経歴書の何を重視しているのかを知っておくと、優先的に記載する事項がわかります。ここでは、採用者がフリーランスの職務経歴書で重視するポイントを紹介します。

これまでの実績

採用者は職務経歴書から応募者の職歴とスキルを見て、「仕事を発注したいか」「自社にマッチする人材か」の判断材料とします。企業側は即戦力になる優秀な人材を求めているため、応募者の情報を少しでも多く把握しておきたいのです。

特に、長期的に契約を結ぶ場合や、守秘義務のある仕事を発注する場合は、応募者のこれまで辿ってきたキャリアを見て、信頼できる人材か判断します。

職務経歴書で実績をアピールする際は、売上や目標達成率など、具体的な数値を記載すると訴求力が高まります。「売上に大きく貢献した」と記載するよりも、「売上を20%アップさせた」と記載した方が採用者もイメージしやすくなるためです。

コミュニケーション能力

一般的に、コミュニケーション能力が必要となる仕事は多く存在します。特にフリーランスは、個人のスキルをクライアントに提供するため、外部のクライアントと接触する機会が多くあります。

起業は、在宅ワークがメインだとしても、メール連絡や、オンラインミーティングでコミュニケーションがきちんと取れるかどうかを重視します。

職務経歴書には過去にチームで仕事をした経験や、どのようにメンバーと協力して仕事を進めたのかなど、コミュニケーション能力や協調性をアピールできる内容を盛り込みましょう。

フリーランスが職務経歴書を記載するときの基本ルール

職務経歴書に盛り込むべき内容は分かっても、そもそもの書き方がわからないという方もいるのではないでしょうか。職務経歴書は頻繁に記入するものではありません。しかし、一度作成しておくと、その後も修正しながら使用し続けることができます。

ここでは職務経歴書を記載するときのルールについて解説します。

用紙は2枚に収まるようにする

職務経歴書はどれだけ職歴が多かったとしても、A4用紙2枚までに収まるように情報をまとめるのがポイントです。情報量の多過ぎる職務経歴書は採用者が読みにくいと感じてしまいます。さらに、情報量が多くなるほど、自分がアピールしたいポイントが伝わらない可能性も考えられます。

応募する仕事に関係する情報やアピールしたい職歴については細かく記載し、そのほかは簡単にまとめるなど工夫してみてください。

できればパソコンで作成する

職務経歴書は手書きで作成する指示がない限り、パソコンで作成するのがおすすめです。文字が上手だったとしても、手書きは採用者に読みにくさを与えてしまうおそれがあります。

また、手書きは、間違えたときに一から書き直す必要性が生じます。別のクライアントに応募する際にも、一から職務経歴書を作成しなくてはいけません。

一方で、パソコンで職務経歴書を作成すれば、間違えてもすぐに修正できます。また、データを保存できるため、複数のクライアントに応募する際にもテンプレートとして活用可能です。

さらに、実績が増え、職務経歴書の情報に変化があった際でも、簡単に更新できます。

フォント、サイズ、色を意識して作成する

職務経歴書は見やすさにこだわって作りましょう。文字サイズは10.5〜11ptを基本にし、名前は14〜18ptと大きめに設定するのがおすすめです。フォントはビジネスシーンでよく用いられる「明朝体」が好ましいとされています。

色は黒で統一しましょう。アピールポイントを強調したいからといって、赤文字や青文字、太文字を使うのはNGです。

会社名や部署名は略称せず正式名称で記入する

会社名や部署名は、略さずに正式名称で記載しましょう。株式会社を(株)と略すこともNGです。また合併や出向などで会社名が変わった場合も、旧会社名と新会社名を分かりやすく記載しましょう。

企業名や部署名だけでなく、保有資格や経験したセミナーなど、基本的にすべての記載事項は略さずに記載することが大切です。

嘘をつかない

経歴詐称は採用取り消しや解雇につながります。仮に、就業していない期間があった場合も、その旨を正直に申告することが大切です。

キャリアの空白について何も記載していない場合、「その期間に何をしていたのか」「健康面に問題があるのか」などクライアントが心配する場合があります。

必ずしもクライアントが空白のキャリアについて確認してくるとは限りません。採用者が懸念する部分は先回りして解消しておきましょう。

【フリーランスエンジニア】職務経歴書を書くときのポイント

フリーランスエンジニアにとって、職務経歴書は採用の可否や案件の獲得に大きく影響します。そのため職務経歴書を丁寧に作り込み、採用者やクライアントに自分の経歴・スキルをアピールすることが大切です。

ここでは、職務経歴書を書くときのポイントを3つ紹介します。

コミュニケーション能力があることを書く

フリーランスエンジニアは、進捗報告や打ち合わせなど、丁寧なコミュニケーションが求められる場面が多々あります。

コミュニケーション能力が低いと思われれば、「意思の疎通が取れず仕事に支障が出るかもしれない」とマイナスなイメージを持たれてしまう可能性も考えられます。

採用者に「仕事の連絡がスムーズにでき、安心して仕事を任せられる」と評価されるためにも、コミュニケーション能力のアピールは忘れずに記載しましょう。

できるだけクライアント名を出す

実績を記載する際は、これまで取引してきたクライアント名や開発したアプリ、システムなどを明記すると具体性や説得力が増します。特に、大手企業や有名なアプリなど、認知度が高いものほど評価されやすいです。

ただし、クライアントによっては守秘義務もあるため、どこまで公表できるかの線引きには注意が必要です。「守秘義務を守れない人」と思われれば、仕事を任せてもらえません。

自分の実力に見合った適正単価を提示する

職務経歴書に希望単価を記載する場合は、自分の実績に見合った金額を設定することが大切です。相場から大きく外れた単価を記載すれば、「常識のない人」と思われる可能性があります。単価を記載する際は、相場のリサーチが必要です。

まとめ

フリーランスに対して職務経歴書を求めるクライアントは多くありません。しかし、いざというときのために書き方のポイントを知っておくことが大切です。

職務経歴書を作成する際は、採用者が読みやすいように意識しつつ、これまでの実績やスキルをしっかりアピールしてみてください。