40代のフリーランスエンジニアの実態!失敗例からみる成功のポイント

フリーランスになると働き方の自由度が上がり、年収も会社員よりアップする可能性があります。しかし、40代からでもフリーランスエンジニアになれるのか、お悩みの方もいるのではないでしょうか。 フリーランスになることに年齢制限はなく、40代でも50代でも目指すことは可能です。実際に40代のフリーランスエンジニアも多くいるため、遅すぎることはありません。 この記事では、40代のフリーランスエンジニアの実態や成功させるポイントについて解説いたします。


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40代のフリーランスエンジニアの実態

フリーランスは不安定なイメージをもたれやすいことから、40代からの独立には慎重になるでしょう。実際に40代でフリーランスになった人はどのくらいいるのでしょうか。ここでは、40代で独立した人の割合や年収など、実態を解説いたします。

40代 のフリーランスエンジニアは全体の約4割

少し古いデータですが、2016年の「小規模企業白書」によると、フリーランス全体の中で40代は32.3%と記載されています。実際に当社のデータでもフリーランスは30代~40代が最も多く、40代からフリーランスを目指す方もいます。

出典:「小規模企業白書」(経済産業省)

40代のフリーランスエンジニアの半数以上は年収700~900万

フリーランスの年収は、以前は600万円未満が多かったものの、現在は単価が上がっており、700万円~900万円程度です。 高単価の案件を受けることで、さらなる収入アップが見込めます。

40代のフリーランス転向で失敗する事例

40代からフリーランスエンジニアへ転向するのは遅くありません。しかし、フリーランスになると働き方や生活が一変するため、万全な準備をしておかないと失敗してしまうおそれがあります。

ここでは、フリーランス転向における5つの失敗事例をご紹介します。上手くいかなかった理由を参考に、事前に対策を立てましょう。

1.収入が安定せず生活に支障が出た

フリーランスになると受ける案件ごとに報酬が支払われるのが一般的です。そのため、毎月決まった給与が支給される会社員とは異なり、安定性に欠けます。

フリーランスになって「仕事が獲得できない」「受注した案件の単価が低い」「案件が打ち切られた」といった場合、十分な収入が得られず生活に支障をきたしかねません。またフリーランスになってから病気で仕事ができなくなった際は、何らかの保険に加入していない限り収入が途絶えてしまいます。

こういった収入が途絶えるリスクに備えるためにも、フリーランスになる前にある程度貯金をしておくことが大事です。

また、フリーランスは収入が不安定なことから、ローンやクレジットカードの審査も通りにくいとされています。会社員のうちにローンの契約やクレジットカードを発行しておくと良いでしょう。

2.事務、経理作業の負担が大きく会社員に戻った

会社員であれば、税金の申告や経理作業は会社側で行ってくれます。しかし、フリーランスになると確定申告や日々の帳簿などを自分で行う必要があり、会計や経理の知識がない方にとっては大きな負担となるでしょう。そういった手間から、会社員に戻る方もいるようです。

専門家に外注するにしても相応の費用がかかります。フリーランスになる前に経理の知識を学んでおくか、経理ソフトウェアやクラウドサービスなどを導入して効率化を図るのがおすすめです。

3.年齢制限により案件が受けられなくなった

エンジニアは年齢制限によって受けられる案件が減少していくおそれがある点に注意が必要です。若い世代に絞っているプロジェクトも多いため、50代以降になると仕事が減ってしまう可能性も考慮しましょう。エンジニアとしてのスキルを広げるか、独自の強みを見つけるなどして市場価値を高めることが大切です。

4.そもそも家族の同意を得られなかった

フリーランスになると収入が不安定になるだけでなく、失業保険や労災保険、退職金などの社会保障制度の恩恵を受けられません。そのため、家庭をもつ方の場合は慎重になる必要があります。家族の同意をきちんと得られないままフリーランスになると、家族間の信頼関係を損なうおそれもあります。

5.体力が落ちて受けられる案件が激減した

一般的に年齢を重ねるほど体力が落ちていきます。40代は20〜30代よりも体力の衰えを感じやすく、受けられる案件が減少してしまうこともあるでしょう。それに伴い、収入も減っていきます。かといって会社員に戻るのも簡単ではありません。

健康管理はフリーランスとして働くうえで重要です。定期的な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠など、健康を維持するための基本的な習慣を身につけましょう。また、ストレスの対処法やリラックスできる方法を見つけることも大切です。

40代のフリーランスエンジニアとして成功するには?

ここでは、40代からフリーランスエンジニアへ転向する方に向け、成功のポイントを5つご紹介します。

独立前に人脈を形成しておく

独立して収入を安定させるためには、会社員のうちに人脈を形成しておくことが大切です。人脈をもつことによって、仕事の機会やプロジェクトの紹介、情報の共有、相談など、さまざまなメリットが得られます。

インターネットやSNSなどをフル活用し、多くのつながりを作ると良いでしょう。また、イベントやセミナーに積極的に参加するのもおすすめです。

会計・税に関する知識を習得する

フリーランスになると個人事業主として確定申告をする必要があります。適切な税金の計算や申告書の作成を行うためには、基本的な会計知識や税制に関する理解が必要です。間違った申告や税金の計算は、税務署からの指摘や追加の課税などのトラブルを引き起こすおそれがあります。

また会計知識をもつことで、どのような経費が計上可能であり、節税のためにどのような対策を取るべきかなども理解できます。

マネジメント領域で実績を積む

マネジメント領域での実績は、フリーランスとしての信頼性や専門性を高めるのに役立ちます。会社員のうちにプロジェクトリーダーやマネージャーを経験しておくと良いでしょう。

実際に、マネジメントスキルがなくても受けられる案件は多くありますが、プロジェクトに参画して他のエンジニアと仕事をする案件もあります。若いエンジニアをまとめられるスキルがあれば、より受注できる仕事の幅を広げられるでしょう。

フリーランスエージェントを活用する

フリーランスになると、自ら積極的に営業をかけて案件を獲得していく必要があります。しかし、営業にはコツやノウハウがあるため、慣れないうちは案件獲得にも一苦労するでしょう。

そこで、フリーランスエージェントが活用できます。セルプロフリーランスでは、案件の紹介や営業支援、収入補償、税務代行など、フリーランスの活動を全面的にサポートしています。上流案件を中心にご紹介していますので、安定した収入を得たい方にもおすすめです。開業・独立を視野に入れている方はぜひお気軽にお問い合わせください。

医療保険などを検討する

フリーランスは体が資本です。病気や怪我をして働けなくなると、その間は収入が途絶えてしまうため、万が一に備えて手厚い医療保険に加入しておくと安心です。民間の医療保険の中には収入保障保険もあるため、検討してみましょう。

まとめ

40代からフリーランスエンジニアを目指す方は少なくありません。現在、年齢を理由に独立を悩んでいる方も、前向きに考えてみてはいかがでしょうか。

しかし、フリーランスになると会社員とは働き方が大きく異なります。収入が下がるおそれもあるため、今回ご紹介した内容をもとに事前準備をしておきましょう。