SEが年収1,000万を稼ぐまでの道のり!最短で市場価値を高めるには?

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、SEの平均年収は550.2万円です。一方、国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、国民の平均年収は433万円であるため、SEの平均年収は高めであることがわかります。 特に、SEはフリーランスとなって上流工程の案件を中心に請け負うことで、年収1,000万円を目指すことが可能です。この記事では、SEが年収1,000万を稼ぐまでの道のりについて解説いたします。


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SEが年収1,000万円を稼ぐまでの道のり

まずは、SEが年収1,000万円を稼ぐまでの道のりについて解説いたします。

1.実績と経験を積む

SEは実績と経験を積むことで、任せてもらえる仕事が増えていきます。上流工程を経験したり、規模の大きいプロジェクトへ参加したりして、自身の市場価値を高めていきましょう。

2.専門性を高めつつ、スキルの幅を広げる

SEとしての専門性を高めることに加え、スキルの幅を広げることが大切です。ここ数年でフルスタックエンジニアという言葉が登場したように、ひとりであらゆる業務をこなせる人材が注目を集めています。

複数言語を学ぶ、サーバー・インフラ関連の知識を身に付ける、データベースについての知見を深めるなど、専門性を高めることで高単価の案件にアクセスしやすくなり、さまざまな案件に対応できるスキルを養うことが可能です。

両方のバランスを取りながら、自身の専門領域を見つけ、多様なスキルを育んでいくことが、年収1,000万円を稼ぐためのひとつのアプローチといえます。

3.ITの上級職へキャリアアップする

実績と経験が認められれば、SEからITコンサルタントやPM(プロジェクトマネージャー)など、ITの上級職が目指せます。

上級職ではプロジェクトやチームをリードし、マネジメントスキルを発揮する機会が増えます。イレギュラーが発生したときの対応力や調整能力も必要になるでしょう。

また、クライアントとの折衝も必要なため、高いコミュニケーションスキルも求められます。

キャリアアップを目指すには、進捗管理や臨機応変な対応ができるスキル、人間性、コミュニケーションスキルなどを磨くことが重要です。

4.大手企業・外資系企業へ転職する/独立・開業をする

大手企業や外資系企業など、給与水準の高い企業に転職して年収を上げるのは有効です。

しかし、給与が良い企業になるほど高い技術力と経験が求められます。自身のスキルセットや経験と、転職先の求めるスキルとのマッチングを重視しましょう。

また、年収1,000万円を目指す方法として、近道ともいえるのが独立・開業です。会社員だと会社の規定に沿って給与が支払われるため、大幅な年収アップは難しいでしょう。

独立してフリーランスになれば案件ごとに報酬を得られるため、高い案件を多く受けることで会社員よりも稼げます。実際に、5年以上の経験が求められる案件やPMの案件であれば、単価1,000万を超えるものも少なくありません。

とはいえ、フリーランスエンジニアは自分で案件を獲得する必要があり、独立に不安がある方もいるのではないでしょうか。安定的に収入を得たいなら、フリーランスエージェントを活用しましょう。

セルプロフリーランスでは、上流案件を多く取り扱っています。1,000万円を超えるものも多数あるため、目標の年収を達成しやすいでしょう。データエンジニアのコンサル案件であれば、2,000万円を超えるものもございます。

そのほか、営業支援、税務代行なども行っているため、独立・開業を視野に入れている方は、ぜひセルプロフリーランスへ一度ご相談ください。

なぜほとんどのSEが年収1,000万を超えられないのか

とはいえ、SEで年収1,000万円を超える人は多くありません。また、年収のピークは700万円未満で、そこから徐々に下がっていくのが一般的です。ここでは、ほとんどのSEが年収1,000万円を超えられない理由について解説いたします。

手段が目的になっている

実績や経験を積むにつれて、エンジニアとしての目標と、顧客の要求にギャップが生じてくることがあります。

SEになりたての頃は構築や開発をしてほしいなどの技術的な要求が多く、SEとしてのスキルを習得することが目標となり、それが実績につながっていった方も多いでしょう。一方で、顧客は期待値が高くなるにつれて、プロジェクト管理や顧客調整なども求めるようになります。

ここで、自分がしたい「技術の習得」と、「顧客のニーズ」にギャップが生じていることに気づけない場合は、だんだんと市場価値が下がっていってしまうのです。

技術や知識を習得するのは、顧客のニーズを満たすための手段です。技術者としてスキルアップのみを目的としてしまうと、年収を上げることは難しくなるでしょう。

企業側の評価軸を理解できていない

会社員の場合、給料は企業の評価軸に沿って決定されますが、SEとして重要視される項目は、経験年数やスキルよりも、成果だということを認識しておくことが大切です。

顧客はエンジニアの技術・知識にお金を払っているのではなく、成果にお金を払っています。顧客のニーズを上手く汲み取り、相手企業と自社の双方がプラスになる提案ができるSEであれば、プロジェクトの成功につながりやすく、周りから必要とされていくでしょう。それに伴って、評価が高まり、年収アップにつながります。

一方で自分の価値観を優先してしまうと、先に述べた顧客のニーズとのギャップが発生してしまい、なかなか評価が上がらないというわけです。

小規模の会社で働いている

小規模の会社ではポストが少ないため、昇進が難しく、マネジメントスキルが積みにくい傾向にあります。管理職の経験が積めないと業務範囲も限定され、自分の市場価値を上げられません。

とはいえ、小規模の会社で働きながらも、追加のスキルや専門性を獲得することで、市場価値を高めることは可能です。新しい技術やツールの習得、関連する資格の取得など、自己研鑽に努めましょう。

また、外部の案件やフリーランスの仕事を受注して実績を積むのもおすすめです。得意分野のプロジェクトに参加したり、上流工程の案件を受けたりすることで、多様な経験を積めます。

SEとしての市場価値を高めるためには?

年収1,000万円を目指すには、SEとしての市場価値を高め、ステップアップしていくことが大切です。ここでは、SEとして市場価値を高める方法を3つご紹介します。

PL、PMを目指す

SEとして市場価値を高めるためには、マネジメントスキルを磨く必要があります。そこでおすすめなのが、PL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)を目指すことです。

PLやPMを目指す過程において、プロジェクト計画やスケジュール管理、リスク管理、コミュニケーションスキルなど、プロジェクトマネジメントに関連するスキルや資格を習得しましょう。

PMになれば年収もアップしますし、ITコンサルタントやCTOなどのキャリアパスも見えてきます。

目標設定にこだわる

目標設定は自身の方向性や成長を明確にし、行動を促す重要なステップです。現在のスキルや専門知識を向上させるための具体的な目標を設定しましょう。

例えば、特定のプログラミング言語や技術の習得、関連する資格の取得、新たな領域への挑戦などが考えられます。

加えて、長期的なキャリアプランニングも重要です。将来のキャリア目標を設定し、それに向けて計画的に行動しましょう。例えば、特定の役職に昇進する、新しい領域でリーダーシップを発揮する、起業するなどの目標を設定することが考えられます。

コーチングとメンタリングを学ぶ

コーチングとメンタリングは人材開発や成長支援の手法です。対話を通じてクライアント(メンター)の自己解決の支援や精神面のケアを行います。

コーチングやメンタリングを学ぶメリットは、人との対話や関係構築に関するスキルを向上させられることです。SEはチームメンバーやクライアントとのコミュニケーションが欠かせないため、効果的なコミュニケーション能力をもつことは市場価値を高める要素となります。

また、コーチングやメンタリングを学ぶことで、他者の成長や能力開発をサポートするリーダーシップの能力を磨くことが可能です。高いリーダーシップを発揮できる人材はプロジェクトの成功やチームのモチベーションに直結するため、市場価値が高まっていくでしょう。

まとめ

SEとして年収1,000万円を目指すのは不可能ではありません。まずは実績と経験を積み、PMなどの上級職を目指していきましょう。また、フリーランスで高単価の案件を選び、効率的に仕事をこなすことで、より収入の目標を達成しやすくなります。

フリーランスエージェントのセルプロフリーランスでは、上流案件を多く取り扱っています。独立・開業を視野に入れている方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。