エンジニアとしてスキルアップする方法!今後需要の高いスキルは?

近年、エンジニアは人材不足といわれており、需要が高くなっています。今後のキャリアパスとしてエンジニアへの転職を検討している方もいるのではないでしょうか。とはいえ、転職市場においてエンジニアとして即戦力が求められることも少なくありません。 そのためエンジニアとして、これから求められるスキルを磨いていくことが必要です。そこで今回は、エンジニアのスキルアップの方法を解説します。


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エンジニアがスキルアップするために重要なこと

エンジニアとしてスキルアップを目指す前に意識すべきポイントがあります。ここではキャリアプランを明確にする重要性と、スキルマップ作成の方法を紹介します。

キャリアプランを明確にする

まずは、自身が10年後、20年後にどうなっていたいかを明確にすることが大切です。今後のキャリアプランが明確になれば、何をすべきなのかを逆算して考えられます。エンジニアはスキル・業務内容などの選択肢が多く、以下のようにキャリアプランも多様化しています。

・開発orインフラ
・マネジメント職orスペシャリスト職
・正社員orフリーランス

実務経験を積みながら適性を判断したり、IT業界の動向をチェックしたりすることでキャリアプランを立てます。どのようなキャリアパスを歩んでいくのかによって、学習すべき内容が異なります。

スキルマップを作成する

スキルアップをするために何をすべきなのかは、現状を正しく把握することが大切です。キャリアプランを立てるにあたって、自己分析と現状把握から始めましょう。優秀なエンジニアになるためにはどうすれば良いのか、スキルマップを作成してみてください。

スキルマップを作成することで、何が足りていないのかを把握できます。自分のできることだけでなく、課題や改善点も理解できることが特徴です。

今後エンジニアとしてスキルアップしていくために、何を学ぶべきなのかがわかりやすくなっています。ただ闇雲に新しいスキルを習得するのではなく、今後の方向性を決めたうえで学習に取り組んでいきましょう。

エンジニアがスキルアップをする方法

ここではエンジニアがスキルアップするための方法について解説します。

書籍で得た情報のアウトプットを行う

より多くの情報量を学ぶのであれば、書籍を使った学習が効果的です。何度も繰り返し読むことで、しっかりと理解するまで脳内に刻まれます。書店にはエンジニア向けの書籍が数多くあるため、目的に沿った理解しやすい構成になっているものを選びましょう。

書籍で得た情報は自分のなかに留めるのではなく、アウトプットを行いましょう。他のエンジニアと共有することで、より深いインプットにつなげられます。わからないことがあれば解消することもできるため、ひとりで学習するよりも効率を高められるのです。

ペアプログラミングを行う

プログラミングの実践的な技術を学ぶ方法として、ペアプログラミングがあります。ひとつのプログラミングを2人で共同開発するやり方で、作業効率のアップにつながります。上級者とペアを組むことで、課題解決などあらゆる知識を実践形式で学べるのが特徴です。

他のエンジニアが持っているノウハウを効率的に学べるのが、ペアプログラミングのメリットです。初心者にとって得られるものが多く、短時間でのスキルアップが期待できます。ペアプログラミング中はスキルを学べるチャンスだと思って、積極的に発言しましょう。

セミナー・勉強会に参加する

エンジニアがスキルアップする方法として、セミナー・勉強会への参加も効果的です。IT業界のセミナーでは、現役のエンジニアが最新のIT技術の動向について教えてくれます。また、勉強会ではお互いのスキルを持ち寄って、知識を習得していくスタイルです。

独学と比べてモチベーションを維持しやすいうえに、人から教えてもらうほうが内容の理解が早いことがメリットです。また、同じ学習を見つけられるのも特徴のひとつです。仕事が忙しく時間が取れない方は、Web講座や動画なども活用してみてください。

必要な資格を取得する

スキルアップを目指すうえで、モチベーションの維持が大変になることもあるでしょう。知識習得の手段のひとつとして、資格取得を目標に掲げることも検討してみてください。資格を取得することで、一定の知識やスキルを身に付けられることがメリットです。

資格を持っていても、必ずしも転職で有利になるわけではありません。しかし、エンジニアとしてスキルアップするために、資格の勉強は決して無駄ではありません。自分が目指す方向性を明確にしたうえで、勉強する資格を定めましょう。

今後のエンジニアに必要なスキル一覧

ここからは、エンジニアがキャリアアップするために必要な4つのスキルを紹介します。

Pythonを扱えるスキル

エンジニアがキャリアアップするうえで、習得したいのがプログラミング言語です。現在使われている言語が今後も使われ続ける保証はありません。将来的に需要が高くなりそうなプログラミング言語を習得することは、市場価値の高いエンジニアでいるためには必要です。

今後需要が高いとされるプログラミング言語の一つが「Python」です。PythonはAI開発に向いているプログラミング言語ですが、Webアプリ開発にも使われます。汎用性が高く、Pythonのスキルを身に付けることは、エンジニアにとって重要になってくるでしょう。

クラウドサービスの活用スキル

クラウドサービスを使うスキルも、エンジニアが習得したいスキルのひとつです。総務省の「令和2年版情報通信白書」によると、クラウドサービス導入企業は2019年時点で全体の64.7%であり、2015年の44.6%から大きく増加しています。

キャリアアップを目指すなら、以下のようなクラウドサービスを扱えるようになりましょう。

・AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)
・Azure(アジュール)
・GCP(グーグル・クラウド・プラットフォーム)

それぞれのサービスによって特性や制限が異なります。できること・できないことを理解したうえで、クラウドワークスを適材適所で使えるように準備しておきましょう。

参考元:総務省「令和2年版情報通信白書

アジャイル開発に関連するスキル

アジャイル開発とは「企画→設計→実装→テスト→リリース」の流れを機能単位で何度も繰り替えることです。従来の開発手法と比べて開発スピードが速いのがメリットです。変わりゆくユーザーニーズや時代の変化に対応できるアジャイル開発は需要が高まっています。

令和3年版の情報通信白書でも、以下のように触れられています。

システム開発についても、変化が激しい現代においては、要件が変化することを前提としたアジャイル開発が有効であると言われているが、我が国では、大企業を中心として、最初に綿密な計画を立てた上で、要件定義から設計・開発・テスト・運用に至る工程を順番に行うウォーターフォール型が中心で、変化を前提としたアジャイル開発の導入が遅れている。引用元:総務省「令和3年版情報通信白書

DX推進にも向いていると考えられており、ますます需要が高まっていくでしょう。

セキュリティ関連のスキル

社会が高度にIT化するなか、セキュリティ問題は避けては通れない課題です。サイバー攻撃は今後も続くことが予測され、セキュリティスキルの需要は高まっています。企業を悪意ある攻撃から保護するためのスキルは、将来性の高い仕事といえるでしょう。

政府機関や各省庁でもセキュリティ対策の強化に取り組んでいるほどです。また、その仕事内容から高いリテラシーを必要とします。スキルを習得するには時間がかかりますが、セキュリティ関連の仕事が減少することはないため、長く働けるでしょう。

まとめ

エンジニアはスキルアップすることで、より高い収入を得られる可能性があります。職種によって求められるスキルや知識が異なるため、まずはキャリアプランを明確にすることが大切です。

今後エンジニアに求められるスキルや、将来性が見込める分野を理解して、自分の適性に合ったキャリアビジョンを描きましょう。