セキュリティエンジニアのキャリアパス5つ|必要なスキルを紹介

セキュリティを専門とするセキュリティエンジニアは、企業や政府、自治体などの情報資産を守る重要な役割を担います。高度IT社会にとってなくてはならない存在のセキュリティエンジニアですが、今後の働き方について漠然と悩む方も少なくないでしょう。 この記事では、セキュリティエンジニアのキャリアパスや、スキルアップに役立つ資格についてご紹介します。


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セキュリティエンジニアのキャリアパス5例

まずは、セキュリティエンジニアとして働いている方が目指せる職種を5つご紹介します。

セキュリティアナリスト

セキュリティアナリストは、セキュリティに関する専門家としてサイバー攻撃の傾向や脆弱性を分析する職種です。

海外の情報を収集することも多くあり、英語や中国語などの語学力も身につけることで、より仕事の幅を広げることができます。

セキュリティアナリストの年収は500〜1,000万円で、他のIT職種と比べて高めです。高いスキルと経験が求められるため、非公開求人が多い傾向にあります。

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントは、セキュリティの専門家として企業へ助言や支援を行う職種です。企業によってはセキュリティエンジニアが不在のところもあります。十分な情報セキュリティ対策がされていないため、セキュリティコンサルタントがさまざまな提案を行います。

そのため、情報セキュリティ技術だけでなく、コミュニケーション能力も求められます。企業側が伝えたいことを正確に理解し、それに対して実行するスキルが不可欠です。

セキュリティコンサルタントの年収は500〜1000万円で、求人も多数公開されています。営業職のようなプレゼン力のある人材が求められる傾向にあります。

セキュリティアーキテクト

セキュリティアーキテクトは、組織におけるセキュリティの仕組みを構築する技術職です。サイバー攻撃に強いシステムの設計や脆弱性を改善するために対策を講じます。各部署の要望に応えてリスクの少ないシステムを構築することも、セキュリティアーキテクトの仕事です。

セキュリティエンジニアとして、上流工程に携わってきた経験を活かせます。ユーザーの要望をヒアリングする必要があるため、最低限のコミュニケーション力も求められる職種です。

セキュリティアーキテクトの年収は500〜800万円です。経験やスキルが高ければ年収アップも期待できるでしょう。

ホワイトハッカー

ホワイトハッカーは、ブラックハッカーが行うサイバー攻撃やハッキングに対応する技術職です。主にセキュリティの脆弱性の確認、改善点の洗い出しを行います。ネットワークやエンドポイントを監視・診断して、あらゆる攻撃に対応できるようにセキュリティを高めます。

情報セキュリティに関する知識はもちろん、プログラミング言語にも精通している必要があります。また、ホワイトハッカーとして活躍するために、IT関連の法律・法令の知識も必須です。

ホワイトハッカーの年収は、450〜800万円が相場です。国外であれば、優秀なホワイトハッカーは3,000~4,000万円と多額の年収を得ているケースも少なくありません。

管理職や経営層(CISOなど)

企業における情報セキュリティの最高責任者であるCISOなどのキャリアパスもあります。経営層との意向を図ったり、最終決定権を行使したりと、責任の大きい職種です。

この仕事はITスキルの専門領域だけでなく、管理職や経営層としてのマネジメントスキルも求められます。緊急トラブルへの対処をする必要もあるため、素早い判断力も求められるでしょう。

CISOの年収は企業の規模・経営状態などが大きく影響するため、300〜2,000万円程度と幅が大きいのが特徴です。

セキュリティエンジニアのキャリアアップに役立つ資格

ここでは、セキュリティエンジニアのキャリアアップに役立つ資格をご紹介します。

CompTIA Security+

セキュリティに関する知識やスキルなどを証明できる資格としておすすめなのがCompTIA Security+です。世界に認知されている信頼度の高い資格で、多くのセキュリティエンジニアが取得しています。

ITSSのレベル2相当のスキルですので、そこまで難易度は高くありません。実務経験が少ない方でも、認定教材を活用した学習で十分合格点に達することができるでしょう。

情報処理安全確保支援士試験(SC)

サイバーセキュリティに関する国家資格を取得したい場合は、情報処理安全確保支援士試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。情報セキュリティの幅広い知識を学べるため、どんな現場でも知識を適用できるのがメリットです。

ITSSレベル4相当であり、取得するとセキュリティ関連の人材として高く評価されます。例年の合格率は20%程度と狭き門であるため、独学だけでなく通信講座を併用することも検討してみてください。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティに特化した試験(国家資格)です。サイバー攻撃などの脅威から守るためのスキルを身につけていることが証明できます。

ITSSレベル2相当であり、独学でも1日2時間で3ヶ月程度あれば合格できるとされています。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワークやセキュリティの知識や技術を証明できる民間資格です。4段階に分かれており、上位レベルの試験を受けるには下位レベルに合格する必要があります。

ITSS3レベル相当であり、最上位資格を取得すれば一流のセキュリティスペシャリストとして評価されます。

フリーランスのセキュリティエンジニアも選択肢のひとつ

セキュリティエンジニアは、独立してフリーランスとして働くキャリアパスもあります。

フリーランスセキュリティエンジニアの平均単価・年収

フリーランスエンジニアの平均単価は以下のとおりです。

・平均単価:71万円
・最高単価:125万円

平均年収は800万円ほどで、会社員と比べて高い傾向にあります。年収アップを目指したい方にとってもひとつの道といえるでしょう。

高単価案件を紹介するエージェントに登録する

フリーランスエンジニアは正社員よりも高収入を期待できます。一方で、営業や事務手続きなどを自分で行う必要があり、挫折する人も少なくありません。

また、独立したてだと案件獲得も簡単ではなく、仕事がゼロの状態に陥ることも。専門スキルが高い人でも、前職や知人からのつてがなければ高収入は難しいでしょう。

本業に集中して案件を獲得し続けるなら、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。

セルプロフリーランスでは、フリーランスでの活躍を全面サポートしております。プロジェクト紹介や営業支援だけでなく、税務代行など万全なサポート体制が整っています。独立・開業を考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

セキュリティエンジニアには、さまざまなキャリアパスが用意されています。どの職種を選ぶにしても情報セキュリティに関する知識は欠かせないため、しっかりと準備しておくことが大切です。

年収アップを目指して、フリーランスエンジニアとして働くことも選択肢のひとつです。案件を継続的に獲得したい・本業に集中したいという方は、フリーランスエージェントの利用もご検討ください。