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フリーランスのPythonエンジニアの平均年収は?
フリーランスのPythonエンジニアの平均的な年収は580~1,200万円程度です。
平均年収は、選ぶ案件の単価やスキル・知識の習得状況、実務経験の有無や年数などによって変動します。個人差はありますが、フリーランスのPythonエンジニアの平均年収は、ほかの言語を扱うエンジニアよりは高めの水準です。
なお、フリーランスのPythonエンジニア向けの案件単価は、月額で50~100万円程度です。実務経験が豊富で専門的なスキルをもつPythonエンジニアなら、より高単価の案件も獲得できます。
フリーランスのPythonエンジニアの年収が高い理由
フリーランスのPythonエンジニアの年収が高い傾向にある主な理由は、下記の3つです。
・AI技術やデータ活用の需要が高まっている
・Pythonを扱える技術者が少ない
・幅広い分野で必要
それぞれ詳しくみていきましょう。
AI技術やデータ活用の需要が高まっている
近年は、AI技術やデータ活用の需要が高まっています。
ディープラーニングの登場により、2000年代から第三次AI(人工知能)ブームが起こりました。この火付け役となったのがビッグデータです。学習データが多ければ多いほど、AIの性能が高まるためです。
世界的な動向をみても、AI技術やデータ活用を重要視する傾向は続いていくと予想されます。同時に、Pythonエンジニアの需要は今後も高まっていくでしょう。
Pythonを扱える技術者が少ない
フリーランスのPythonエンジニアの年収が高い理由として、Pythonを扱える技術者が需要に対して少ないことがあげられます。
日本は世界的にみて、AIの活用については後進国です。最近になってようやく企業がAI関連の開発や運用に乗り出している段階にあります。
そのためPythonを扱える技術者はまだ少ない状況です。高いスキルのある人材を確保するために高単価案件を掲載する企業が増えているのです。
幅広い分野で必要
Pythonを扱える技術者は、AIのみならずWeb開発やデータ分析など、幅広い分野において必要な人材です。
そのため大手企業の直請け案件も多くあり、案件が高単価になりやすい傾向にあります。
フリーランスのPythonエンジニアの案件例
Pythonエンジニアのフリーランス案件の具体例を3つ紹介します。
業務内容・報酬・必須スキルなどをまとめていますので、フリーランスで携われる仕事の具体的なイメージをつかむための参考にしてみてください。
業務改善DXサービス|バックエンド開発支援
まずは、業務改善DXサービスのサーバサイドエンジニア募集案件を紹介します。責任者など、ほかのメンバーと連携して推進するプロジェクト案件です。
- 業務内容
新規事業である業務改善DXサービスについて、責任者とやり取りをしながら、機能追加や改修などの対応をします。バックエンド(Python)における開発業務のほか、HTMLやCSSといったフロントエンドの業務に、一部対応する可能性があります。 - 報酬
・月額最大80万円 - 必須スキル
・Pythonを使用する開発業務を行った経験がある
不動産向け基幹システム|保守開発支援
不動産向け基幹システムの保守・開発支援に関する、サーバサイドエンジニアの募集案件です。
- 業務内容
不動産向け基幹システムの保守や開発に携わる案件です。具体的には、2種類ある業務のどちらかを担当します。
①グループ会社A関連業務
・既存システムについて保守引継ぎを実施
・保守引継ぎが終わったのちは問い合わせや、追加開発に対応する
・定期リリースに対応する
②グループ会社B関連業務
・グループ会社Aで導入しているシステムについて、グループ会社Bに対して横展開する開発を担当する - 報酬
・月額最大70万円 - 必須スキル
・開発に携わった経験が5年以上ある
・Python(Django)を使用しWebアプリケーションを開発した経験が2年以上ある
・コーディングルールなしで開発されたソースコードについて、読み解いた経験がある
ファッション系ECサイト・アプリ|機械学習モデルの研究開発
ファッション系ECサイト・アプリにおける、AIに関する研究開発の案件です。機械学習などAI関連の知識があるエンジニアは重宝され、100万以上の高単価案件が狙えます。
- 業務内容
「仮想試着モデル」「コーディネートをおすすめする文章の生成」などについて、論文の調査やデータ整備、実験コード開発などを行います。ファッションに関するアイテム・スナップのセグメンテーションに関する技術調査や、実験コード開発も業務対象です。 - 報酬
・月額最大140万円 - 必須スキル
・Pythonを使って開発した経験がある
・機械学習関連について、最新の論文などをキャッチアップできる
・機械学習の実験管理をした経験がある
・再現性のあるレポートを作成できる
フリーランスのPythonエンジニアの年収アップ方法
フリーランスのPythonエンジニアが、年収をアップさせるために実践したい方法は下記の5つです。
・フレームワーク・ライブラリの知識を身につける
・複数の言語を使用できるようにする
・マネジメントスキルを身につける
・コミュニケーション能力を磨く
・フリーランスエージェントを利用する
なぜ必要なのか、どのように実践していけばよいのかを詳しく解説します。
フレームワーク・ライブラリの知識を身につける
フリーランスのPythonエンジニアで年収アップを目指すなら、フレームワーク・ライブラリの知識を身に付けておきましょう。
フレームワークとは、開発でよく使う機能がはめ込まれたテンプレートのようなものです。ライブラリは、よく使う機能のコードが書かれている部品のようなものです。
Pythonエンジニアも、開発を効率化するためにフレームワークやライブラリを使う機会がよくあります。また案件の幅が広がり、スキルアップにつながります。
複数の言語を使用できるようにする
Python以外のプログラミング言語も複数習得しておくとPythonをほかの言語と連携させるなど、難易度の高い案件も受けられるようになります。スキル不足で高単価案件を諦める羽目にならないよう、コツコツ習得しておきましょう。
また案件の幅が広がるため、スキルアップにも役立ちます。
マネジメントスキルを身につける
マネジメントスキルを身に付けることも、Pythonエンジニアで年収アップを目指す上で欠かせません。
特に高単価案件では、プロジェクトの進行管理・人員管理などを求められるケースが多くなります。上流工程を経験しながらマネジメントスキルを身に付けていきましょう。
コミュニケーション能力を磨く
フリーランス全体にいえることですが、営業が上手な方の共通点はコミュニケーション能力が高いことです。高単価案件の獲得には人脈が重要なので、今のうちからコミュニケーション能力を身に付けていきましょう。
営業以外でも、クライアントにヒアリングしたり、同じチームの人と連携したりする場面は多くあります。
円滑にコミュニケーションが取ることができれば、顧客との信頼関係も築け、継続的に仕事をもらいやすくなるなど、多くのメリットがあるでしょう。
フリーランスエージェントを利用する
人脈がない、営業力に自信がない方はフリーランスエージェントに相談するのも有効です。
フリーランスエージェントとは、案件のマッチングや契約交渉、事務処理の手続き代行、納期管理、独立サポートなどを行うサービスのことです。自分に合った案件を選びやすいほか、高単価案件が得やすいメリットがあります。
事務作業もサポートしてくれるので、案件受注から納品までをスムーズに進められます。
独立後、安定して高単価案件を得るなら、「セルプロフリーランス」がおすすめです。専任コンサルタントがサポートするので、安心してフリーランスデビューできます。
まとめ
フリーランスのPythonエンジニアの平均的な年収は580~1,200万円程度です。Pythonの需要が高く、扱える技術者がまだ少ないため、ほかの言語のエンジニアより高収入が得られる傾向にあります。
フレームワーク・ライブラリの知識やマネジメントスキルを身に付けたり、複数の言語を習得したりすると、さらに安定した収入を確保しやすくなります。営業力に自信がない方や人脈を頼れない方はフリーランスエージェントの利用を検討してみましょう。