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PHPフリーランスの案件状況
案件数や平均単価は、フリーランスの稼ぎやすさに直結します。ここからは、現在のPHPの案件状況をご紹介します。
PHPのフリーランス案件はどのくらいある?
PHPはWeb開発の現場で使われることが多く、ほかの言語と比べてもフリーランスの案件数が多い傾向です。
時期により変動がありますが、公開されている案件が多いため、安定して仕事を受注できます。自分に合う仕事を受注できるように、毎日登録しているクラウドソーシングサイトに目を通しておきましょう。
PHPフリーランスの平均単価・年収
PHPフリーランスの平均単価は72万円、最高単価は165万円です。また、平均年収は約900万円です。
ただし、ほかの言語経験が求められる案件も多いため、PHPしか扱えない場合は平均単価よりも大幅に下回る可能性があります。
収入を増やしたい方は、報酬単価の高い案件に応募したり、ほかの言語を身につけたりすることが必要です。
PHPフリーランスの案件内容
PHPの案件内容は、CMSの構築やSNSの制作、業務システムの開発、ゲームの開発など多岐に渡ります。ゲームの開発案件では、オンラインやソーシャルゲームなど多種多様なゲームの開発に携われます。
PHPフリーランスの将来性は?需要はある?
PHPフリーランスと調べると「時代遅れ」や「将来性がない」などの記事を見かけますが、実際はどうなのでしょうか。ここからは、PHPフリーランスの将来性や需要について解説します。
PHPの将来性と需要は高い
PHPは、下記のふたつの理由から将来性と需要が高いと言われています。それぞれの理由を詳しく解説します。
世界中で高いシェアを誇るWordPressで使用されているから
WordPressとは、ブログや企業のコーポレートサイトなどのサイトを作成できるオープンソフトウェアのことです。WordPressは世界中で高いシェアを誇っており、採用している言語はPHPです。
W3techsによると、現在、Web上にある43.0%のサイトがWordPressによって作成されていると発表されています。(2022年9月13日時点)2位以降が5%以下であることからも、WordPressの利用者の多さがわかると思います。利用者は世界6,000万人以上で、WordPressを使いこなすためにはPHPの知識が必要です。
そのため、WordPressの立ち上げや改修、機能追加などの案件が多く、PHPの需要は高いといえます。
サーバーサイドでの使用率が高いから
PHPはサーバーサイトでの使用率が高いです。W3Techsのサーバーサイド言語の使用率調査によると、2022年から2023年の間で70%以上の使用率で、他言語を大きく引き離し1位です。
使用率が高い要因として、PHPの使いやすさが考えられます。プログラミング言語によっては、開発時に専用のアプリケーションサーバーの用意が必要になる場合があります。
PHPは、複数のWebサーバーソフトウェアと互換性があり、ほぼ無設定で使用することが可能です。サーバーサイド言語として、使用率が高いPHPは今後も長く需要が続くと予想されています。
PHPはフリーランスとして独立しやすい言語
PHPは、下記のふたつの理由からフリーランスとして独立しやすい言語と言われています。
・比較的小規模な案件であり、クラウドソーシングなどに案件が多いから
・PHPは中小規模の開発に採用されることが多いから
中小規模のベンチャーやスタートアップ企業はPHPでサービスを開発することが多くあります。最近ではクラウドソーシングサイトなどを介して募集するケースも多いため、案件が見つかりやすく、フリーランスとして独立しやすいでしょう。
一方、大規模開発で使われるJavaScriptは大企業の大規模サービスで使われます。大企業になると、社内で開発することが多く、案件を業務委託することが少ないことも覚えておきましょう。
PHPの案件は減少傾向にある
近年では、新しいプログラミング言語が続々と出てきています。それに伴い、PHPの案件は減少傾向にありますが、ほかの言語と比較すると市場が大きく、案件がなくなることはないでしょう。
PHPフリーランスが案件獲得のために必要なスキル
PHPフリーランスが案件を獲得するために、必要なスキルは何でしょうか。ここでは、代表的な3つのスキルを解説します。
フレームワークやサーバーに関するスキル
フレームワークとは、プログラム開発に必要な機能をまとめた枠組みのことです。効率的な開発をするためには、フレームワークが使われるケースがほとんどです。そのため、フレームワークのスキルは必ず身に付けておきましょう。
また、開発現場で役立つサーバーの環境構築に、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)は欠かせません。ただ、サーバーに関する知識は本やWebなどで学習できるため、独学でも身につけることができます。
ほかのプログラミング言語スキル
実際の現場では、PHPのみで開発が進まない場合がほとんどです。PHPを使用して開発を行う際は、HTMLやCSS、JavaScript、Pythonなどの言語が並行して使用されます。
PHPは汎用性が広いものの、PHPだけでは開発の幅が狭くなってしまうため、必要に応じてほかのプログラミング言語も使いながら作業を進める必要があります。
PHPフリーランスとして活動していくのであれば、ほかのプログラミング言語のスキルも必要です。
幅広い開発工程の知識・経験
実務経験のあるエンジニアのほうが、案件を獲得しやすいです。PHPフリーランスとして仕事を受注し始める際は、ゲーム開発やWordPress、システム開発などのさまざまな仕事に応募して、知識や経験を積んでいきましょう。
特に、要件定義や設計などの上流工程のスキルは需要が高いです。要件定義をシステムにどう入れ込むか、実際にどうやってコーディングするかなどを考えられるエンジニアは、対応できる業務の幅が広く、市場価値が高いです。幅広い開発工程の経験を積んだ結果、高単価案件を受注しやすくなります。
案件を獲得するならフリーランスエージェントに登録しよう
独立や開業に際して、確定申告や事務作業の進め方がわからず挫折する方は多いです。また、前職や知人のつてがないと案件獲得に苦労しやすいです。
セルプロフリーランスでは、案件紹介から営業支援、税務代行などフリーランスの活躍を支援しています。案件紹介可能なPHP案件の単価は、相場60万円程度で最高単価は100万円程度です。
カジュアルミーティングを行ったり、専属コンサルタントがついたりするなど、フリーランスとして活躍したい方をサポートしています。本業に集中したい方は、一度セルフプロフリーランスへご相談ください。
まとめ
本記事では、PHPフリーランスの案件状況や将来性、必要なスキルについて解説しました。PHPは世界で最も利用されているオープンソフトウェアWordPressで採用されているため、案件数は常に安定しています。そのため、クラウドソーシングから案件がなくなってしまう心配がありません。
一方で、PHPフリーランスとして活躍するためには、フレームワークやサーバーに関する知識、ほかのプログラミング言語スキル、幅広い業務経験が必要です。そのため、これからPHPフリーランスとして活躍していきたい方は、色々な案件に挑戦してみてください。