案件が途切れてしまう仕事がないフリーランスの特徴
常に収入が安定しているフリーランスは、案件を多く獲得できたり、継続して案件を獲得できたりしている傾向にあります。そのため、フリーランスとして収入を稼ぐには、案件が途切れないように注意する必要があります。
案件が途切れて仕事が獲得できない方は、どのような原因があるのでしょうか。ここでは案件が途切れてしまうフリーランスの特徴を3つ紹介します。
営業活動や集客活動をしていない
フリーランスは仕事を獲得するために、自分自身を商品として売り込む必要があります。しかし、営業活動や集客活動を疎かにしていれば、新規の顧客を獲得できずに仕事が途切れてしまうでしょう。
近年ではインターネットやSNSの発展により、誰でも簡単に営業・集客ができる時代になっています。方法次第で多くの顧客にアプローチできるため、積極的に営業・集客を行いましょう。
また、イベントの参加やコミュニティ活動なども営業には有効です。自分が属する業界、アプローチしたい業界のイベントや交流会には積極的に参加すると良いでしょう。
自分で営業するのが難しい場合は、外部のサービスに委託するのもおすすめです。費用はかかりますが、営業のプロが自分に代わって顧客獲得に動いてくれます。
やりたい仕事だけを選んでいる
仕事がなくて悩んでいる場合は、案件の選り好みをしないことが大切です。やりたい仕事だけが都合良くできるとは限りません。特に実績や経験値が足りていないフリーランスは、やりたい仕事でなくても積極的に引き受けてみてください。
多くの案件に触れることでさまざまな業界の知識を身に付けられることにもなり、自分のスキルを向上させられます。また、多くの顧客と仕事をすることで、人脈を増やすことにもつながるでしょう。
初めての仕事であっても顧客に対して真摯に向き合い、最善を尽くすことで継続して仕事をもらえる場合があります。顧客からのフィードバックを受け取り、その指摘を改善点として次の仕事に活かせるでしょう。
こうして経験を積んでいくことで、自分のスキルが向上し実績も増えていきます。
プロフィールやスキルシートがまとまっていない
営業する際は、プロフィールやスキルシートが充実していないと自分の魅力が相手に伝わりません。
プロフィールは肩書きや事業内容、実績、料金などを分かりやすく伝えるものであり、スキルシートは自分の持っているスキルや経験をまとめたものです。
プロフィールはクライアントが最初に目にするものであるため、具体的かつ魅力的に作成することが大切です。情報を端的にまとめ、読み手に響く表現で伝える必要があります。
スキルシートはクライアントが求めるスキルや経験に対して、自分がどのようなスキルを持っているかを明確に示しましょう。
自分が得意とする技術や業務内容、関連する経験や実績などを分かりやすくまとめることで、クライアントに自分のスキルや経験をアピールできます。
プロフィールやスキルシートは、WebサイトやSNSのプロフィールページ、クラウドソーシングなど、さまざまな場面で活用できます。記載している情報に変更があれば適宜更新しましょう。
【フリーランス】ホームページやスキルシートの充実化が重要
フリーランスが仕事を獲得するためには積極的に営業活動をする必要があります。そして営業活動の前には、ホームページやスキルシートを充実させることが大事です。これらを充実させることで、自分がどういう人物でどのようなスキルを持っているのかアピールできます。
ホームページは、厳密に言うと「Webサイトのトップページ」のことを指します。しかし、事業概要や商品、サービスの紹介などを載せたページの総称を指すのが一般的です。
そのためホームページに自分の実績やスキル、作品例、問い合わせ先などを掲載し、スキルシートの代わりにするのも良いでしょう。スキルシート作成の際には、以下の4項目を盛り込むようにしましょう。
・アピールポイント(得意なことや即戦力につながること)
・今までの実績(経歴や過去の作品など)
・対応できるサービスや料金(可能性のあるものはすべて掲載する)
ここでは上記のスキルシートに盛り込む内容について解説します。
また、エンジニアのスキルシートについては、以下の記事を参考にしてみてください。
「【誰でもできる】エンジニアの面接で役立つスキルシートの書き方」
自分のプロフィール
クライアントはフリーランスと一緒に仕事をする際に、その人の能力や信頼性を判断します。そのためプロフィールを通じて、自分の経歴やスキル、強みなどをアピールすることは非常に重要です。
プロフィールは、あなたの人となりを知るものであるため嘘偽りなく記載しましょう。プロフィールを通じてクライアントにあなた自身を知ってもらい、信頼を得られれば、今後の仕事の獲得や継続的な案件の依頼につながる可能性が高まります。
アピールポイント
アピールポイントとは、自分の経歴やスキル、受賞歴の中で、特に優れている部分や強みのことです。スキルシートにアピールポイントを載せることで、クライアントはあなたの強みを把握しやすくなります。
また、アピールポイントを載せることで、競合のフリーランスとの差別化を図ることも可能です。クライアントは仕事を受注する人を選ぶ際に、候補者の中で優れたスキルや経験を持っている人を選びたいと思うものです。
そのためアピールポイントをうまく伝えられれば、ほかのフリーランスと差別化し、クライアントの注目を集められます。
ただし、アピールポイントを載せる際には自分のスキルや経験について正確に表現することが大切です。過剰な自己アピールはクライアントに不信感を与えてしまいます。客観的に自分のスキルや経験を見つめ直し、アピールポイントを選びましょう。
今までの実績
フリーランスは自分がどのような仕事ができるのか、どのようなスキルを持っているのかを証明するために、過去の実績を提示する必要があります。過去の実績を証明するためによく用いられるのがスキルシートです。
スキルシートは、これまでに手がけたプロジェクトや作品の実績をまとめ、自分のスキルや経験をアピールするものです。クライアントはフリーランスの実績やスキルを確認することで、信頼性や専門性を評価できます。
また自分自身もスキルシートを作成すれば、自分の強みや弱みを客観的に見つめ直せるでしょう。ポートフォリオは自分のブランディングやキャリアアップにもつながるため、しっかりと作成することが大切です。
しかし、クライアントによっては作品の掲載許可がもらえない場合があります。無断で作品を掲載すればトラブルにつながるおそれもあるため、クライアントに確認を取ってから作品や実績を公開しましょう。
対応できるサービスや料金
対応できるサービスや料金を記載することで、クライアントが仕事を依頼する際の判断材料にできます。明確な価格設定やサービスの内容によって、クライアントが依頼を決断しやすくなるため、自分のスキルや経験に見合った適切な価格設定を行うことが重要です。
また、明確な価格設定を行えば、契約後のトラブルを回避できるほか、クライアント側からの値段交渉の時間が省けるメリットもあります。
フリーランスに求められるスキルと案件獲得方法
フリーランスが仕事を獲得し、継続して案件を受注するにはスキルやコツを押さえておくことが大事です。ここではフリーランスに求められるスキルと案件獲得の方法について解説します。
フリーランスに求められるスキル
フリーランスに求められるスキルは業種や職種によって異なりますが、一般的には以下のようなスキルが求められます。
・直接的な業務に関するスキル
・クライアントとのコミュニケーションスキル
・継続的に案件を獲得するための行動力・営業力・交渉力
・ビジネスマナーやパソコン操作などの基礎スキル
・スケジュール管理などのセルフマネジメントスキル
フリーランス協会の『フリーランス白書2020』によると、年収が高くなるほど多くのクライアントから仕事を得られる傾向が高くなります。
出典:「フリーランス白書2020」(フリーランス協会)
フリーランスが案件を獲得する方法
「フリーランス白書2020」によると、フリーランスとして活動している人は「人脈」(73.8%)や「過去・現在の取引先」(52.3%)といった経路で仕事を受注している傾向にあるとのことです。
また「最も収入が得られる仕事はどのようなところから見つけたものですか」という質問に対し、「人脈」経由が最大の46.1%で、続いて「過去・現在の取引先」が29.0%となっています。
このことから、高額の案件を受注する方法としては、人脈や過去・現在の取引先から受注するのが有効といえるでしょう。しかし、人脈の形成には時間を要します。人脈があまりない方は、以下のような方法が人脈形成や仕事獲得におすすめです。
・エージェントへ登録
・SNSで独立を告知
・オンラインサロンに参加しておく
・クラウドソーシングサイトへ登録
・ホームページの制作
まとめ
フリーランスで仕事がないと、収入が不安定になり、生活していくのが困難になります。継続的に仕事を獲得するためには、積極的な営業やポートフォリオの作成が大事です。仕事がないと悩んでいる方は、早めに対策を練って行動しましょう。