クラウドエンジニアがフリーランスになるには?案件例・単価相場も紹介

近年、フリーランスエンジニアとして活躍している人が増えてきており、クラウドエンジニアも例外ではありません。フリーランスのクラウドエンジニアとして独立したいと考えている方の中には、「どんな案件があるのか」「高単価の案件を取るにはどうすればいいのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 この記事では、フリーランスクラウドエンジニアの仕事内容や年収、独立するのに必要なスキル、案件獲得の方法について解説します。


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フリーランスで働くクラウドエンジニアの需要は高い!

クラウドエンジニアは、クラウド上でシステムを設計・構築・運用するエンジニアです。クラウド上でサーバーやネットワークを構築・運用できるため、従来のエンジニアと違いデータセンターなどで直接手を動かす作業が不要です。

クラウドエンジニアには一定のニーズがあり、フリーランスを目指す方も増えています。

サービスの充実に伴いクラウドエンジニアに一定のニーズがある

現在は、オンプレミスからクラウドへ移行する動きが高まっており、クラウドエンジニアは需要が高まっている職種です。

従来は、自社で情報システムを所有・管理するオンプレミスが主流でした。しかし、よりコストを下げ、管理や運用保守の負担を減らせるクラウドに利便性や魅力を感じる企業がクラウドへの移行を進めています。

クラウドサービスを導入するにあたり、クラウド環境の設計や構築、運用、セキュリティ、ネットワーキングなどの作業が必要です。これらのプロジェクトを推進していくには、クラウドエンジニアのスキルが必須となるため、さまざまな企業で求められているといえるでしょう。

特にAWSエンジニアの需要が高い

クラウドエンジニアのなかでも、特に需要が高いのは AWSエンジニアです。

Canalysの調査レポート「Global cloud services market Q1 2023」によると、クラウド・インフラ・サービス市場で最も人気のあるベンダーはAWSで、市場全体の32%を占めます。2位はMicrosoft Azureでシェア23%、3位はGoogle Cloudでシェア10%です。

この結果を踏まえると、AWSが市場全体で高いシェアを占めていることがわかります。AWSによるサーバー環境の構築や分析基盤の構築、システム開発など幅広いタイプの案件が多く見受けられます。

出典:canalys調査レポート「Global cloud services market Q1 2023」

フリーランスクラウドエンジニアの平均年収

フリーランスクラウドエンジニア向けの案件の報酬は個人のスキルや働き方によっても大きく異なりますが、月収50~100万円程度です。

常駐型案件が最も需要が高く、週5で月収120万の案件もあります。

フリーランスで働く場合は、在宅勤務OKの案件を希望するエンジニアが多いため、客先へ常駐して業務する案件は獲得しやすい傾向にあります。

採用する企業側としても、常駐で対応してくれるエンジニアの方が密にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進められるため、安心感があります。

リモート案件では週2~3日程度のものが多く、平均年収としては600~840万円程度です。出社や常駐勤務に比べると安価に設定されています。

その分、通勤時間の短縮や時間の自由度も高いため、複数案件を掛け持つことで常駐勤務と同等の年収を稼ぐことも可能です。

リモートを希望する場合は、フリーランスエージェントからの紹介の方が好条件の案件が見つかりやすいのでおすすめです。

在宅勤務やリモート対応が可能な案件も最近増加しており、単価や案件数によっては、年収1,000万超えも目指せます。

クラウドエンジニアの案件例と単価相場

ここではクラウドエンジニアのフリーランス案件について、実際の業務例と単価相場をもとに詳しく解説します。

インフラ設計【月60~75万程度】

インフラ設計とは、クラウドエンジニアがメインで関わる仕事のひとつです。依頼主のサービスやシステムが効率的に動くよう、ネットワークやシステムを設計することが主な業務です。

単価は月60~75万円程度で、具体的な業務例としてはコンテナベースのインフラへの移行プロジェクトがあります。配送拠点のセンター化にともなうインフラ構築やシステム開発が主な仕事内容で、AWSを活用したクラウドインフラの設計、構築、運用に関する経験が必須です。

また、コンテナを使用した開発や運用経験、TerraformをはじめとするInfrastructure as Codeの実務経験も求められます。

このような0から作り上げる案件については、積極的に新しいアイデアや最新技術を取り入れ、エンジニアのスキル向上をサポートする環境を整備していることが多いです。

クラウドの構築【月75~90万程度】

インフラ設計後、設計書をもとにストレージの設定やサーバーの仮想化、データベース構築、ソフトウェアの導入と設定を行い、クラウド環境を構築していきます。

たとえば、災害情報を各報道期間へ発信するアプリケーションの基盤構築案件では、Amazon EC2、Auto Scaling、ALB(Application Load Balancer)、Amazon SES、Security Guardなどを使用して、オンプレミスからAWS環境への移行する際に必要なクラウド構築・データ移行作業や、災害情報の管理画面を表示させるWebアプリケーションの基盤構築作業を行います。

このようなクラウド移行とアプリケーション構築の両方を担う案件では、アプリ開発チームとインフラ構築チームなど、複数の部門が連携して作業を行うことが一般的です。

なお、クラウド構築の案件単価は月額75~90万円ほどです。

クラウドの運用・保守【月70~80万程度】

クラウドの運用や保守もクラウドエンジニアの仕事です。また、この業務にはシステムの監視やOSのバージョンアップ、運用コストの管理なども含まれます。

月額案件単価の相場は70~80万円で、案件の具体例としては情報システム部門のサーバー設計構築及びシステム運用保守があります。主な仕事内容としては保守チーム内でのAWSでの基幹システムの運用保守、インフラ設計、構築、ドキュメント作成などです。

この業務ではAWSに関連するサーバー設計業務やドキュメント作成の経験などが求められます。加えて、オンプレミスからクラウドへの移行の知見、AWSに関連するセキュリティ関係の資格、リーダーシップやプロジェクトマネージメントの経験がある方が歓迎されます。

クラウドエンジニアの案件の特徴

クラウドエンジニアとして独立を目指すのなら、案件の特徴も押さえておきましょう。

長期契約の案件が多い

フリーランスクラウドエンジニア向けの案件は、長期契約が一般的です。クラウドの構築・運用には時間がかかるため、短期間の案件は少ない傾向があります。

また、クライアントの要望に合ったクラウド環境を構築する作業は工数が多く、対応期間も長くなりがちです。さらに、運用・保守までを担当する場合は、対応期間がより長期化します。

複数のクライアントと長期案件の契約を結んでしまうとイレギュラーな対応が難しくなるリスクがあるため、計画的な受注を行う必要があります。

リモート・在宅案件は少ない傾向

クラウドエンジニアの業務では企業の重要な情報資産に関わる機会が多く、ほとんどの企業は情報漏洩のリスクを避けるために、リモートでの作業を避けているのが一般的です。

そのため、フリーランスクラウドエンジニアとして活躍したい場合は、常駐型の案件が中心になります。ただし、クラウドへの移行が進むにつれて、在宅やリモートでの作業が可能な案件が増えることも考えられます。

今後は求められるスキル・知識が高度化すると考えられる

今後、クラウドエンジニアに求められるスキルや知識が今以上に高度化すると予想されます。なぜなら、クラウドサービスは常に進化を遂げており、これからも新しいサービスや技術が続々と登場するためです。

クライアントの期待に応えられるエンジニアであり続けるためには、常に最新のクラウド関連の知見を有している必要があります。

クラウドエンジニアが独立するために必要なスキル

クラウドエンジニアが独立するためには、クラウドやインフラの基本スキルだけでなく、メンバーとプロジェクトを推進するためのコミュニケーション能力が必要です。

クラウドやインフラの基本スキル

フリーランスクラウドエンジニアとして案件を受注するためには、クラウドやインフラの基本的なスキルを習得する必要があります。

主要なクラウドプロバイダー(AWS、Azure、Google Cloud)のサービスや機能についての理解も必須です。ストレージ、データベース、ネットワーキング、セキュリティなど、クラウドプラットフォームの基本的なコンポーネントについては学んでおきましょう。

フリーランスとして独立する前に、スキルが不足していると感じるのであれば、クラウドエンジニアとしての実践経験を積み、基本的なスキルを身につけておきましょう。

AWS認定資格やMicroplane Azure認定資格などを取得しておけば、待遇の良い条件で転職できる可能性が高まり、年収アップさせることも可能です。

コミュニケーションスキル

フリーランスクラウドエンジニアは、現場に常駐して業務をこなすことが多く、ほかのエンジニアや社員と連携して仕事を進めていく必要があります。

初対面の人とでも円滑にプロジェクトを遂行するためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。チームメンバーを巻き込み、プロジェクト全体を見て建設的な意見を伝えることができれば、企業からも優秀な人材として評価されます。

クラウドエンジニアがフリーランスになるには?

クラウドエンジニアがフリーランスに転身するには、まず開業に必要な準備や手続きを進める必要があります。独立のタイミングや事前準備について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

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フリーランスクラウドエンジニアの案件獲得方法

独立したクラウドエンジニアは自分で営業をかけて案件を獲得する必要があります。案件が獲得できなければ、フリーランスは収入が0になるリスクも伴います。

ここではフリーランスクラウドエンジニアが安定的に仕事を獲得する方法を2つ紹介します。

エンジニア専門のフリーランスエージェントを活用する

フリーランスクラウドエンジニアとして、より好条件な案件を獲得するためには、エンジニアに特化したエージェントサービスを利用するのがおすすめです。

エージェントサービスを利用すれば、自分のスキルや希望する働き方を登録しておくだけで、代わりに希望に沿った案件を探してもらえます。

エージェントではさまざまな企業の豊富な案件を扱っているので、自分のスキル、経験、希望条件にあう案件が見つかるでしょう。

さらに、単価や期間の交渉、請求書作成も代行してくれるので、業務に専念することができます。

たとえば、弊社の「セルプロフリーランス」ではクラウドエンジニア向けの案件を多く取り扱っております。独立支援もしておりますので、一度ご相談ください。

SNSを活用する

SNSを利用して仕事を獲得する方法もあります。

ビジネスとしてSNSを利用することで、つながっている人から将来的に仕事を依頼される可能性が高まります。ビジネスでも活用できるSNSとして、以下が挙げられます。

・Facebook
・Twitter
・LinkedIn

特にLinkedInはビジネスに特化したSNSであり、コミュニケーションを密に取ることで、さらなるビジネスチャンスが生まれるでしょう。

SNSのプロフィールに自分のスキルを載せておけば、個人営業をすることが可能です。SNSを通してクライアントから連絡が来ることもあるので積極的に活用しましょう。

まとめ

近年は、クラウド環境でインフラ開発を実施する企業が増加しているため、クラウドを熟知したクラウドエンジニアの需要は高まっています。

クラウドエンジニアは常駐の案件が多いものの、在宅OKや週2〜3日稼働の案件も増えています。専門のエージェントを活用すれば好条件な案件も獲得しやすいでしょう。

セルプロフリーランス」では、エンジニアを対象とした高単価案件を取り扱っており、希望のポジションやスキル、プロジェクトをヒアリングした上で最適な案件をご紹介いたします。

また、営業支援や税務代行も対応しているため、フリーランスのクラウドエンジニアとして独立していきたい方はぜひ一度ご相談ください。