大学でデザインや映像について学んだ後、憧れていた大手テーマパークでスタッフを経験。「楽し過ぎるので、1年で次のステップに進む」と決心し、スクールでプログラミングなどを習得した常名さん。現在はWebディレクターとして活躍中です。また、幼少期から没頭していたeスポーツの分野では、プロゲーマーの『Jona』として才能を発揮し、格闘ゲーム「鉄拳」の技術を競う『CELLPRO CUP』を運営・主催しておられます。今回はそんな常名さんに話を聞きました。
プロゲーマー&ディレクターの兼業。そもそものゲームとの出会いとは。
──セルプロモートでディレクターとして働き始めたきっかけを教えてください。
スクールを出た後にフリーランスとして活動をしていたのですが、その頃から林代表と付き合いがあり、案件も頂いていました。そして1年間ハワイに留学に行き、帰国後に林代表から就職のお誘いを受けたのです。友人が同社でイキイキと働いているのを知っていたことと、林代表の人柄に魅力を感じていたこともあり「断る理由がない!」と入社を決意しました。林代表は絶妙な距離感でコミュニケーションをとってくれますし、会話の内容も面白いです。さらに時折垣間見える、「経営者の顔」に頼もしさを感じたことを覚えています。
──現在の業務内容やポジションなどを教えてください。
大手メーカー企業で、Webディレクターをしています。その前のプロジェクトではデザイナーとしてWebデザインやバナーの制作、メルマガに必要なデザインの部分を担当していました。今はその経験を活かし、外部のデザイナーとのやりとりや工数管理などを担当しています。ディレクターのやりがいは、デザイナーのみならずテストや実装といった多岐にわたる企業や人とやりとりをする中で、視野が広がるとともにコミュニケーションスキルが伸びているのを感じられるところです。
デザイン業務で楽しかったのは、クライアントの「こんなものを作って欲しい」という要望を聞き、想像以上の制作物を仕上げて喜んでもらったときでした。思考を表現できるとうれしく思います。もちろん今でもデザインが好きなので、ゆくゆくはまた「表現」に関わる仕事をしたいのですが、クライアントのニーズをより深掘りして把握する力を磨くことができるディレクターの仕事は、将来のやりたいことにもつながっていると感じています。
──ゲームとの出会いはいつ頃からですか?
父親がテレビゲーム通でさまざまなゲーム機がある家庭だったので、保育園の頃からよく遊んでいました。対戦型やFPSなど、人と競い合ったり協力したりして、みんなでワイワイとやるジャンルが好きです。現在、プロゲーマーとして特に力を入れている「鉄拳」という格闘ゲームには中学生の頃に出会いました。その当時はアーケードゲーム機で地元のゲームセンターに集まる人と対戦し、いろんな人とつながるなかで大会に出るようになりました。私よりも断然強いプレイヤーがたくさんおり、それもまた楽しさのひとつでした(笑)。「どうやったら、この人に勝てるようになるのだろう」と考えて、試行錯誤を繰り返すのが楽しくてハマっていきました。
自社を冠し、トッププレイヤーが集まる大会を主催。
──人気格闘ゲーム「鉄拳」の大会、『CELLPRO CUP』を始めることになった経緯を教えてください。
1年間ハワイに留学しているとき、現地の「鉄拳7」のトーナメントは全部制覇しました。国内でも優勝カップを得てきましたが、世界レベルになると「あと一歩」という戦績なので、さらに腕を磨いています。「鉄拳」は、凄まじいまでの知識量と、どれだけやり込んだかが問われるような経験値がものをいいます。しかも3Dなので、避ける方向なども立体的です。「ワンフレーム(60秒に1コマ)で戦術を練るゲーム」と表現されるほど奥深いゲームなんです。……という話を、林代表に熱弁したところ、「せっかくプロゲーマーとして活躍しているのだから、何かセルプロモートでやってみないか」と、声をかけてもらったのが『CELLPRO CUP』をスタートしたきっかけです。ちなみに、対戦型タクティカルFPSの「ヴァロラント」の大会、“ヴァロオフ”も主催しています。
──『CELLPRO CUP』の企画や運営にまつわるエピソードを教えてください。
林代表からお話を頂いた当時は「鉄拳」の国内大会が少なかったことと、せっかくなら自分が得意なゲームで「当社を冠にしたグランプリ」を開催したいと考えて、1人で参加できる大会に加えて、2人1組のチーム(2on2)でも競い合う企画を立案しました。次に開催する『CELLPRO CUP』は8回目を迎えます。エピソードとしては、企画段階から大会に向けての綿密な打ち合わせ、当日の配信など大変なことやしんどいことも多いのですが、プレイヤーたちから「めちゃめちゃ楽しい」と声をかけられると、疲れが吹っ飛びます。
私も大会に出ることでモチベーションが上がっていたので、そうした場を運営として提供できていることがうれしいです。実際に会場に集まることで選手の交流が深まり、一緒にご飯に行ったり、鉄拳のことを教え合ったりしているという話を聞くと「コミュニティづくりに貢献できた」と喜びを感じます。私も中学校時代にゲームセンターのアーケード版で育ち、店員さんを通じて地域のコミュニティとつながっていました。今でもそのときの店員さんとつながりがあるほど、当時から変わらず仲良くしていただいています。
──常名さんが「鉄拳」にハマる理由を、もう少し教えてください!
「鉄拳」は世界中から猛者が集まるので、さまざまなドラマがあります。有名なのが5年ほど前の世界大会に、見覚えのない国旗のプレイヤーが出場して優勝。その選手はパキスタンの方で「私より強い選手が10人いる」と発言し、会場が騒然となったのです。そのプレイヤーや、実際にそれ以上に強い選手が出てきて、世界を席巻しました。
パキスタンは年収が30万円くらいと言われているのですが、その年のほとんどの大会を優勝し、企業スポンサーがついて年収1,000万円以上を稼ぎ出し“鉄拳ドリーム”を体現したのです。その選手はパキスタンのゲーム環境を近代化するなど、得た報酬を地域に還元。おかげで「鉄拳」の裾野が広がり、プレイヤーのレベルも世界的に向上しました。ゲームがこんなにも世の中に影響を与え、人に感動を与えられることに非常に興奮しましたね。
ゲームで社内交流を促進。何事も本気で応援してくれる環境です。
──『Jona -cellpromote,inc.-』というYouTubeチャンネルを開設しています。活動内容や反響について教えてください。
ゲーミングPCや周辺のガジェットなどに投資しているのですが、「使っているコントローラーについて教えて欲しい」という声を受けて説明する動画を撮ってアップしたところ、大きな反響をもらいました。「鉄拳」ではゲームセンターにあるようなアーケードスティックが主に使用されていたのですが、最近流行っているのは全部ボタンで操作するコントローラーになります。大学で動画を学び、制作するのが好きなので今後も力を入れていきたい領域です。
──プロゲーマーとしても活躍している常名さんですが、働く上や活動をする上でセルプロモートが支えとなっていることはありますか?
常に新しいことにチャレンジしたい性分なので、志向に応じて多岐にわたるプロジェクトを経験できて、スキルアップにもつながる今の働き方は自分に向いていると思います。営業も親身になってくれますし、担当タレマネの五十嵐さんは引き出すのが上手なので、現場で感じたことを包み隠さず伝えることができる存在です。そのため、ストレスフリーで働けるのが当社の魅力ですね。
eスポーツについても『CELLPRO CUP』の賞金を即決してくれるなど、積極的に応援してくれる社風です。また、今は社内で対戦型FPSゲームなどの大会を行っており、普段は面識のないエンジニア同士がゲームを通じて、楽しみながら交流を深めています。
──これからの目標やビジョンについて教えてください。
タレマネと月1回の1on1で現状や希望などを共有し、おかげで早期のキャリアップが実現していると思うので、これからも志を高く持ち成長につなげていきます。eスポーツについても、「関連事業を展開したいので、コンサルを求めている」という企業があると聞いています。当社の利益につながることを、自分も楽しみながら挑戦したいですね。
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