フリーランスが使用するメールアドレスは2種類
フリーランスが使用するメールアドレスは、主にフリーメールアドレスと独自のメールアドレスの2種類があります。それぞれの特徴や作成時に必要なものについて紹介します。
フリーメールアドレスを取得する
フリーメールアドレスとは、導入コストがかからず無料で利用できるメールアドレスです。Webサービスなどに登録するだけでフリーメールアドレスを取得できます。
フリーメールの代表的な例は、GmailやYahoo!メールなどです。フリーランスの人もそうでない人も含めて、かなり多くの人がフリーメールを利用しています。
フリーメールの最大のメリットは、作成や利用にコストがかからず、簡単に取得できることです。しかしその一方で、突然サービスが終了するリスクもあります。
また、フリーメールはビジネス用途のメールアドレスとしては、信用度は低めです。容量制限があり、不便に感じることもあるでしょう。
独自のメールアドレスを取得する
フリーメールではない独自のメールアドレスを取得する場合には、レンタルサーバーとドメインの取得が必要です。
ドメインとはホームページのアドレスに使われている文字列のことです。ホームページのアドレスが「https://〇〇〇.com」なら「〇〇〇.com」がドメインになります。
ドメインの文字列は自分の好きな英数字に設定可能です。フリーランスの場合には、自分の屋号やサービス名などにするのが良いでしょう。
ドメインを取得するためにはレンタルサーバーが必要です。サーバーとは、Webサイトのファイルデータを保存しておくための場所です。
パソコンやスマートフォンなどでWebサイトにアクセスすると、サーバーからデータを受信し、サイトを閲覧できます。メールのデータもサーバーに保存され、メールを送受信する際にも、サーバーを通じて行います。
ホームページが必要ない場合には、ドメインを取得してサーバーをレンタルしたら、メールアドレスだけ作成することも可能です。
ただ、大半のフリーランスは、メールアドレスの取得と同時にホームページも開設しています。
フリーランスが独自ドメインのメールアドレスの取得がおすすめの理由
メールアドレスはいわば名刺のような役割を担います。そのため、多少コストがかかっても自分専用のドメインでメールアドレスを取得するのがおすすめです。
では、フリーランスが独自ドメインを取得した方が良い理由を詳しく紹介します。
クライアントからの信頼度が上がる
フリーメールアドレスは無料であることから、制限が設けられていることも多くあります。ビジネスをしていなくても簡単に取得できて、使い捨て用としての取得も簡単にできてしまいます。そのため、クライアントからの印象はあまり良くありません。
その一方で、独自のメールアドレスがあれば、コストをかけて本気でフリーランスとして活動していることがわかります。事業としての活動に信頼性をもたせられるでしょう。
ブランディングにつながる
自分だけのメールアドレスがあれば、仕事に対する意気込みも変わってくるでしょう。モチベーションアップや責任感にもつながります。
また、メールアドレスは名刺やホームページなどに記載します。フリーメールと違って、セルフブランディングにつながることも、独自のメールアドレスのメリットです。
複数のメールアドレスを使い分けられる
独自ドメインでメールアドレスを作ると、「@」より左側の部分が異なるメールアドレスを複数作れます。
「クライアントとのやり取り用」や「問い合わせ用」など、用途に応じてメールアドレスを使い分ければ、情報が混乱せず、管理しやすくなるでしょう。
【フリーランス】独自ドメインのメールアドレスの取得方法
独自ドメインのメールアドレスを取得する方法を紹介します。
ドメイン取得業者を利用して独自ドメインを取得する
独自ドメインを取得する際には、ドメイン取得業者を利用します。新規でドメインを取得する際は、ドメイン取得業者に費用を支払い、その後は1年ごとに更新料を支払い、契約を継続します。
独自ドメインの費用の相場は、年間で数百円〜数千円程度です。ドメインの費用は、トップレベルドメインの種類によって差があります。
トップレベルドメインとは、「〇〇〇.com」「〇〇〇.jp」のように、ドメインの最後のドットに続く部分です。
「com」と「jp」は人気があるため、費用は年間1,000円~2,000円程度と比較的高めになっています。「net」「biz」や「info」などは、数百円〜1,000円程度で利用可能です。
ドメインは好きな文字列で設定できますが、すでに誰かが使用しているドメインは設定できません。
そのため、設定時にはドメイン取得業者のサイトで使いたいドメインが空いているかどうか調べる必要があります。
レンタルサーバーを契約する
ホームページが「住む家」だとすれば、サーバーは「土地」、独自ドメインは「家の住所」によく例えられています。そのため、独自ドメインを用意したら、次はレンタルサーバーを契約しましょう。
サーバーは自分で立てることも可能です。しかし、自分でサーバーを立てるのは容易ではありません。相応の技術が必要で費用もかかります。そのため、ホームページの運営やメールアドレスの取得などでは、レンタルサーバーを借りて運用するのが一般的です。
レンタルサーバー会社によっては、ドメイン取得業者も兼ねているところもあるため、ドメインとサーバーを一緒に申し込むこともできます。もちろん、それぞれ別に契約しても問題ありません。
レンタルサーバーには「Webサーバー」としての機能に加えて「メールサーバー」としての機能も付随しています。Webサーバーはホームページ運営のための機能で、メールサーバーはメールの送受信やメールアドレスの運用をするための機能です。
そのため、レンタルサーバーを借りれば、ホームページの運営とメールの利用の両方ができます。
メールソフトにメールアドレスとサーバーの設定を行う
独自ドメインのメールを扱う際には、メールソフトを使用します。最初にメールアドレスとサーバーの設定をしなければなりません。
設定の際にはメールアカウント・パスワード・POPサーバー・SMTPサーバーの情報が必要です。レンタルサーバー契約後にサーバー会社から通知されるので確認しておきましょう。
また、PCだけでなくスマートフォンのメールアプリにも登録可能です。そうすれば、PCとスマホの両方で送受信できるようになります。
まとめ
フリーランスとして独立したら、仕事用のメールアドレスが必須です。フリーメールでも問題はありませんが、信用度を考えれば独自ドメインのメールアドレスがおすすめです。
仕事用のメールアドレスなら、費用がかかっても独自ドメインのものを用意するようにしましょう。
ドメインを取得してレンタルサーバーを契約すればメールを使えるようになります。後は、メールソフトの設定をするだけです。
独自ドメインなら信頼性が高いのはもちろんのこと、自分のブランディングにも役立ちます。新規の顧客も獲得しやすくなり、費用以上にメリットを感じられるでしょう。